SHUMI-MOmagazine

シュミモマガジンは趣味を応援するハンドメイド・手芸マガジンです

先輩クリエイターに教えてもらうハンドメイドの委託販売のはじめ方

      2018/06/03

ハンドメイド販売をする場所は委託販売という形の実店舗、インターネット、イベント販売などなど。
そんな中でもお店に展開して作品を販売する委託販売に挑戦したい人も多いはず。

ハンドメイド委託販売

 

 

でも、どうやって?どういう風に活動してけばいいの?
と分からないこともたくさんあると思います。

 

そこで委託販売で活躍されている先輩クリエイターさんにお話しを聞いてみました。

<スポンサードリンク>

 

今回お話を伺ったのはデザートローズの吉井友美さん。吉井さんは千葉県でロザフィとラシェリボンのお教室も運営されています。主に販売しているのはロザフィを使ったアクセサリーやリボンのアクセサリーです。道の駅やネイルサロンなどに納品をしています。

 

 

最初はお教室運営1本でやっていくつもりだった。でも、友人に頼まれて

 

最初は販売はやる気があまりなくて、お教室1本でやっていこうと思っていたという彼女。だけど、「ネイリストの友人に「うちだけでもいいから置いてほしい」と委託販売を頼まれました。」

 

きっかけはお友達にプレゼントした作品。その作品を気に入ってくれて置いてほしいと逆に依頼された。これまで2つの委託販売先は作品をプレゼントしたことがきっかけで販売が始まっているのです。

もちろん、営業しようと思ってプレゼントをしたわけではありません。友美さんはロザフィが大好きで、ロザフィを習い始めたころから自分で作って周囲の人にプレゼントしていたのです。そんなことがきっかけで販売という道が拓けてきました。

 

正直、最初はあまり気が進まなかったそう。

でも、友人がネイルをしにサロンに訪れたお客様が見やすいようにディスプレイに気を遣ってくれたり、ラッピングをしたり、売れたら代金を振り込んだりしてくれて協力してくれたり。
そんなことをしているうちに、ディスプレイの中からオーダーをいただいたり、買ってくれるお客様が増えてきたのです。

 

やっぱり最初は売れない!でも、だんだんお客様のニーズが分かって来て

 

最初の1年くらいはあまり売れなかったといいます。でも、「オーダーはすぐに3~4件来ました。色違いでほしいとか、パーティーにつけていきたいから作ってほしいなどの要望でのオーダーです。でも、最初の半年はオーダーは来るものの納品した販売商品は1点しか売れずに悩みました。」

そうしているうちにだんだんお客様が求めているものが分かってきた。

「1年くらいかけてお客様の年齢層、ニーズや好みが分かるようになってきて、委託の商品が売れるようになってきました。」

 

それまでは「自分が作りたいもの」は我慢。
だんだん売れるようになってきて、固定客がついてきたころに初めて「自分テイスト」の商品を少しだけ混ぜてみたらそれらの商品も売れるようになってきた。

そうしているうちに、「自分が作りたいもの」と「お客様のニーズ」が合わさってきたのだそうです。

「2016年秋冬の商品は自分が作りたいものとお客様のニーズを融合させた商品を作ってみたらすぐに完売しました。」

 

販売しながらリサーチをしてお客様の好みを知っていく

友美さんは販売しながら売れなかった理由をリサーチしていました。

委託先に、お客様の年齢層、職業や生活サイクルなどをインタビューしてお客様のことをリサーチしました。その他に、お客様が商品を購入するときの様子、手に取ってくれたか?試着してくれたか?どんなお話をされたか?などを教えてもらいました。

 

そして、そのリサーチしたことを次の商品に取り入れて作って納品してみる、そんな繰り返しがだんだんお客様のご希望と合致して、購入に繋がってきたのです。

今ではリピートしてくれるお客様も多い。

 

委託販売の商品の納品は年に2回。その中からオーダーされるお客様も。

「委託販売の商品の納品は基本的に年に2回。春夏物と秋冬物を納品しています。
納品し、ディスプレイした商品の中から、同じデザインで素材を変えて、など、細かくオーダーされるお客様も増えています。」

ディスプレイはサンプルとしての役割も果たしていて、お客様はディスプレイを見てカラー違いの商品をオーダーされたり、アイテムを追加してオーダーされたりするのだそう。

 

作品作りに妥協はしない

「勉強させていただくのだから、手抜きはしません。今持てる技術を全て使い、納得がいく形になるまで何度でも作り直しています。」

妥協しなかったからこそ、お客様が喜んでくれて長く愛用してくださるし、リピートもしてくれる。信頼関係が出来るからオーダーをしてくださったり大切な人にプレゼントとして利用してくださる。さらにはFacebookなどのSNSに投稿して作品をシェアしてくれるのだそうです。

 

売上のことよりもまずは委託販売を楽しむこと

友美さんに委託販売がうまく行った秘訣を聞いてみると、意外にも「稼ごうと思っていない」からという理由が返ってきました。

 

「お金のことを考えると失敗すると言われるけれど、私は販売は全然お金のことは考えていなくて、買ってくれるお客様が癒されるとか、可愛いとか、「今日もアクセサリー付けて行ったよ~」と言ってもらえたり、Facebookにアップしてくれることが嬉しいのです。」

 

年に1回はお客様にお手紙やちょっとしたプレゼントを贈ってお客様との繋がりを大切にしている友美さん

 

「アクセサリーは1年経つと金具が緩んできてりしてメンテナンスが必要になってくるのでお直しもできる旨、メッセージしています。それも次に繋げるというよりも、お客様が喜んでいただけたらいいな、ということでやっています。ささやかなプレゼントやメッセージでもお客様が喜んでメッセージをくれたりします。そういうことが楽しいし、好きです。」

 

周りの人に頼ることと自分の活動を周囲の人に伝えることが大事

自分の活動を周りの人に言っていくことがとっても大切。応援したくてもあなたの活動を知らなかったら応援することもできないからどんどん言っていくこと。

「自分の作っているものを見せたりプレゼントしたり、そんな活動を続けていくと、半年後か1年後かわからないけれど、時期が回ってきた頃にお話しあ来るかもしれないし、ハンドメイドと関係ないお店でもレジ前に少しだけ置かせてもらえるかもしれません。」

 

「だから、頼れる人がいたら頼ったらいいと思います。応援してくれる人は周りに絶対にいるから、友達やサロンやっている人の所などにちょこっと置かせてもらったり、そういうところから始めて行けばいいと思います。」

 

友美さんの委託販売の想い

最後に友美さんの委託販売への想いを語ってくれました。

「この2年、試行錯誤の日々でした。
でも、それは苦しいわけではなく、お客さまから「可愛くてキュンキュンする」「見てるだけでも癒される」とか、その声が聞きたくて作っている自分がいました。
委託で地方なので、直接お客さまと会ってお話しすることはできませんが、メールの返信を読むたびにお気持ちも伝わってきます。
何年間も大切に愛用してくださる、本当にありがたく幸せなことです。喜んでいただけて、お金までいただけるのですから。素敵なお客さまにも恵まれ、ほぼリピーターの方ばかり。感謝の気持ちで一杯です。」

 

吉井友美
tomomi-san
Desert Rose*(デザートローズ) 代表
ロザフィ、ラシェリボン教室デザートローズを運営しながら全国のショップにて作品を販売中。
Shumi-moアワード2016グランプリ受賞
HP:https://desertrose-2014.amebaownd.com/
ブログ:http://ameblo.jp/desertrose-2014/

 

 - 委託販売, 未分類, まとめ, ハンドメイド売上アップ , ,